Columbia Valley AVA

コロンビア・ヴァレーAVA

Columbia Valley

コロンビア・ヴァレーの名前は、この地区を流れる川の名前に由来しています。この川は、1792年にロバート・グレイ船長の船「コロンビア・レディヴィヴァ号」が初めてこの川を遡上したことにちなんで名づけられました。

地図

ワシントン州の4分の1以上を占めるコロンビア・ヴァレーは、1,100万エーカーを超えるワシントン州最大のブドウ栽培地域です。ワシントン州内の全ヴィニフェラ種栽培面積の99%以上がこの地域にあります。

コロンビア・ヴァレーは、カスケード・マウンテンの雨蔭に位置しています。この低砂漠地域は、乾燥・半乾燥の大陸性気候で、降雨量は限られているため、ブドウの栽培には灌漑が必要となります。 しかし、このアペラシオンを縦断するコロンビア川は、全米でも有数の大河の一つです。この川とその支流は、帯水層とともに、ブドウ栽培に十分な水を供給しています。

灌漑の使用と、栽培期間中ほぼ一様な乾燥と温暖な気温により、世界の他の多くの産地と比較して、生産者がブドウの生育を高度に制御することを可能にしています。そのため、収穫のばらつきが少なく、常に高品質なワインができるのです。

コロンビア・ヴァレーの土壌は、15,000年前に起こった一連の大洪水、ミズーラ洪水によって定義されています。ほとんどのブドウ畑は洪水の水面下になっており、砂やシルトの風化堆積物である黄土が、玉砂利とよどんだ水の沈殿物を覆っており、玄武岩が岩盤を形成している土壌です。盆地内には多様性に富んだ土壌があり、水はけがよく、ブドウ栽培に理想的です。

他のほとんどの産地とは対照的に、ワシントン州では多くのブドウの木が自根をはっています、これが品種の個性を高めていると言われています。ワシントン州のほぼ全ての産地(ピュージェット・サウンド、コロンビア・ゴージ、ルイス・クラーク・ヴァレーは例外です)は、コロンビア・ヴァレーのサブ・アペラシオンとなります。

指定年:
1984年
ブドウ畑:
【総面積】60,079エーカー(24,313ヘクタール)/【ワシントン州の面積】59,234エーカー(23,971ヘクタール)
主な品種:
カベルネソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロー、リースリング、シラー
年間平均降水量:
6~8インチ

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