Rocky Reach AVA

ロッキー・リーチAVA

Rocky Reach

コロンビア・ヴァレーの北部にありシェラン湖の南に位置しているロッキー・リーチ。このアペラシオンはコロンビア川にまたがっていて、より広大なコロンビア・ヴァレーに含まれています。

産地としてのロッキー・リーチは、地質、土壌、地形、気候といった4つの特徴で定義づけられます。ロッキー・リーチは、コロンビア・ヴァレーの他のほとんど全てのアペラシオンとは異なり、シェラン湖とだけ共通している結晶性の地下岩盤を持つユニークな土地です。

この岩盤の主に変質した堆積岩と火山岩で構成されています。コロンビア・ヴァレーの他の地域で見られる玄武岩の岩盤とは異なり、シリカが豊富で石英や雲母などの鉱物が主成分になっています。このため、岩盤に達するほどに植えられたロッキー・リーチのブドウの木は、コロンビア・ヴァレーの他の場所で見られるものとは異なる一連の鉱物と相互に影響しあっています。

また、ロッキー・リーチの土壌も特徴的です。コロンビア・ヴァレーによく見られる風で運ばれた砂とシルト(黄土)の土壌が、ロッキー・リーチでは玉石と砂利の上に重なっています。これらの土壌は、氷河が溶けた流出土砂と洪水によって堆積しました。

表面の石畳はすぐに温まり、ブドウの木に熱を放射するため、ブドウの成熟を増進します。また、この石畳の土壌は粒子が粗くより深い土壌層まで効率よく水を伝えます。このことから、コロンビア・ヴァレーの他の場所でシルトや砂の上に植えられたブドウの木に比べ、より深い根を伸ばすようになります

ロッキー・リーチの土壌はシェラン湖の土壌と類似していますが、重要な違いもあります。ロッキー・リーチは石畳の割合が多く、一方のシェラン湖の土壌は火山灰や軽石が多く含まれています。また、その土壌には氷河の氷成堆積物や礫岩が含まれていますが、ロッキー・リーチには含まれていません。

地形的には、ロッキー・リーチはコロンビア川が浸食した深い峡谷に位置します。この峡谷内には、谷底近くの川の両岸に平らな頂きをもつ段丘があります。これら平坦な地表はブドウ栽培やその他の農業にも適し、現在ほとんどのブドウ畑が作付されています。

最後に気候についてですが、ロッキー・リーチはこの谷の中でも標高の低い場所に位置しています。この低い標高は、周囲の山や台地に比べてかなり暖かく、生育期間も長いため、ワイン用のブドウを熟成させることができます。

ロッキー・リーチの名前は、1800年代後半に蒸気船の船長が、コロンビア川の急流の中でも特に岩の多いストレッチ、つまり「リーチ」を表現するために使った言葉に由来します(ロッキー・リーチ・ダムはこの地域内にあります)。このアペラシオンは総面積32,333エーカーで、現在117本のブドウが植えられています。コロンビア川とロッキー・リーチ貯水池は、このアペラシオン内の総面積の約24パーセントを占めています。

指定年:
2022年
ブドウ畑:
117エーカー (47 ヘクタール)
主な品種:
カベルネソーヴィニヨン

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Through the U.S. Department of Agriculture’s Foreign Agricultural Service (FAS), Northwest Wine Coalition receives Market Access Program (MAP) funding to promote the wines from Oregon and Washington States in international markets.