ロイヤル・スロープAVA
ロイヤル・スロープという名称は、少なくとも1950年代から使われています。ある情報源によると、サドルマウンテンに登った2人組のスコットランド人がこのスロープの雄姿に言及したことがその名の由来とされています。
ロイヤル・スロープはロイヤル・シティの町を囲む南向きの斜面です。南に約15マイル離れたワルーク・スロープと比較するとかなり涼しく、北に隣接し境界を共有するアンシェント・レイクスアペラシオンと比較するとロイヤル・スロープはかなり温暖です。
標高はロイヤル・スロープの重要な特徴のひとつで、南東部角の海抜610フィートから、フレンチマン・ヒルズの尾根の頂上の1,756フィートまでの範囲です。後者は、周辺の栽培地域よりもかなり高い位置にあります。標高の高い場所に植えることで生育期間は延び、熟成を遅らせ、自然の酸味を保持する一助にもなります。この標高のばらつきもまた、幅広い品種や秀逸なスタイルのワインを可能にしているのです。
ロイヤル・スロープにワイン用ブドウの木が最初に植えられたのは1983年です。現在、13の商業用のブドウ園がAVA内に点在し、1つの契約ワイナリーがあります。果樹園面積も広く他の作物も相当量獲れる地域です。
ロイヤル・スロープは、ワシントン州東部の多くのブドウ栽培地域を構成するヤキマ・フォールド・ベルトの一部であり、ストーンリッジ・ヴィンヤードからは、ワシントン州初の100ポイントシラーを生産するという功績を立てたことがあります。この産地は全体がコロンビア・ヴァレーに含まれ、クインシー・ベイスンとサドル・マウンテンの間に位置しています。
- 指定年:
- 2020年
- ブドウ畑:
- 1,900エーカー(768ヘクタール)
- 主な品種:
- カベルネソーヴィニヨン、シラー、シャルドネ
- 年間平均降水量:
- 6~8インチ