ワルーク・スロープAVA
ワルーク・スロープのアペラシオン全体は広い扇状地の上にあり、そこは一定でなだらかな8%以下の勾配となっています。これにより土壌が広い範囲で著しく均一になります。このような地形、土壌の種類、気候の均一性が、この地域の大きな特徴です。
標高は、西の境界をなすコロンビア川沿いの海抜425フィートから1,480フィートまで様々ですが、ほとんどのブドウ畑は1,000フィート以下に位置しています。降水量は年間平均6インチ(15cm)未満です。そのため、ワシントン州東部の大半がそうであるように、ヴィニフェラ種のブドウを栽培するには灌漑が必要です。この地域の風は、他の地域と比較して、葉の大きさやブドウの房の大きさを小さくし、出来上がったワインを濃縮させます。
表土は、平均して5フィート(150cm)以上の深さのある、風に飛ばされてきた砂です。このため、ブドウの木に十分な水はけがあり、ワシントン州の他の地域よりも植物の活力や成熟が均一になります。
このアペラシオンの傾斜と西の境界を形成するコロンビア川に近いことから、州の他の地域では影響の可能性がある霜のリスクを、ここでは最小限に抑えることができます。ここはコロンビア川、サドル・マウンテン、ハンフォード・リーチ・ナショナルモニュメント国定公園に隣接しており、地理的に孤立した地域です。
ワルーク・スロープは、州内で最も温暖な地域のひとつであることから、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、シラーといった赤ブドウ品種の産地として知られています。このアペラシオンは、より大きなコロンビア・ヴァレーのサブアペラシオンです。
- 指定年:
- 2006年
- ブドウ畑:
- 8,932エーカー(3,615ヘクタール)
- 主な品種:
- カベルネソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネ
- 年間平均降水量:
- 6インチ