マウントピスガ、ポークカウンティ、オレゴンAVA

オレゴン州の州都セーラムから20分強の場所に位置する、州内23番目の最も新しいAVAは、優れたワインを生み出すブドウの栽培に定評があります。これは、シレッツ土壌が、他の品種の中でも特に高品質のピノノワールやシャルドネなどの栽培に適していることが証明されているためです。また、近くのウィラメット川の暖かさ、ヴァン・ドゥーザーの風の穏やかな影響、西のローレル山の雨蔭といった微気候にも起因しています。

この山は、山頂付近の標高で定義されています。最も低いところで260フィート、頂上は海抜835フィートです。マウント・ピスガーはウィラメット川からわずか6マイルしか離れていないため、標高の高い場所や川から遠い場所に比べると一般的に温暖な場所となっています。しかし、セーラムやマクミンビルの主な気象観測所と比較すると、冬は暖かく夏はやや涼しい気候です。

作付された土壌は、ウィラケンジー、ベルパイン、ジョリーが多く、一部ネキアがあります。母岩はウィラメット・ヴァレーで最も古い岩盤であるシレッツ・ロックです。独特な土壌と強い風が吹かないことが葡萄の品質を決めています。浅い土壌は果実の成長を促し、粘土の保水力は灌漑をほとんど、又は、まったく必要とせず、風がないことは水分の蒸発を抑えて、ブドウの木の組織的な健康状態を助けています。