ホワイトブラフAVA

2021年に承認されたホワイトブラフですが、このアペラシオンでのブドウ栽培の歴史は長く、最初のブドウの木は1972年に植えられました。これらのブドウの木の一部は現在も生産されており、州内で最も古いものの一つです。

ホワイトブラフ・アペラシオンは、ワシントン州中南部に位置します。コロンビア・ヴァレーの中に完全に含まれています。

このアペラシオンはパスコの街の北側にあり、パスコ盆地からこんもりと盛り上がった高原に広がります。周辺地域よりも平均して200フィート高い位置です。この高い標高は、周辺地域よりも栽培期間を長くし、霜や凍結から保護するのに役立っています。

ホワイトブラフは、この産地のもうひとつの大きな特徴である、風に吹きさらされたシルトとミズーラ洪水で堆積した土砂の下にある、古代の湖底堆積物の層からその名前を得ています。白っぽく見えるこの堆積層は、リンゴールド層と呼ばれるものです。この地層は、この産地の境界の一部であるコロンビア川沿いの崖に見ることができ、この古代の湖底の堆積物の層は、コロンビア・ヴァレーの大抵の他の地域とは異なり、ホワイトブラフに植えられたブドウの木が玄武岩の岩盤と互いに影響する機会がないことを示しています。また、ブドウの木が相互作用するミネラルの種類が異なることも意味しています。とはいえ、この湖底の堆積物は粘土分が多く保水力には影響を与えているのです。

アペラシオンの総面積は93,738エーカーで、約1,100エーカーのブドウ畑があります。ホワイトブラフには1つのワイナリーと9つのブドウ畑があり、州内のワイナリーのほぼ10軒に1軒がこの地域からブドウを調達しています。