コロンビア・ゴージAVA
コロンビア・ゴージ(峡谷)は、コロンビア川が玄武岩の岩盤を削った長さ40マイルの渓谷にちなんで名付けられました。
2004年に設立されたコロンビア・ゴージAVAは、カスケード山脈より東の州最西端に位置するアペラシオンです。オレゴン州と共有するアペラシオンで、全長40マイルに及ぶコロンビア・ゴージは多様性に富んだ地域です。東は非常に乾燥した地域、西はワシントン州東部では極めて珍しい乾地農法が可能なほど多くの雨量がある地域になります。
この地域は西側にあるカスケードクレストに近いため、微気候は東西で根本的に異なります。西から東に向かうと、年間降雨量は1マイルごとに約1インチずつ減少します。アペラシオンの西側では年間平均36インチ(90cm)、東側ではわずか10インチ(25cm)の降雨量です。
その結果、西部のブドウ畑は海洋性気候の影響を受け、冷涼な気候のブドウに適しており、東部のブドウ畑は大陸性気候で、温暖な気候のブドウの品種に適しています。
気候的には、コロンビア・ゴージは太平洋からの冷気とワシントン州東部の砂漠からの暖気による気圧差のため、ほぼ一定の風が吹くことも特徴です。アペラシオンのワシントン州側のブドウ畑は、できるだけ多くの太陽光を得るため、また風除けのためほとんどが南向きの斜面に植えられています。
特筆すべきは、コロンビア・ゴージは、ワシントン州東部で唯一コロンビア・ヴァレーのアペラシオンから外側にありながら隣接している栽培地域だということです。
- 指定年:
- 2004年
- ブドウ畑:
- 【総面積】950エーカー(384ヘクタール)/【ワシントン州の面積】381エーカー(154ヘクタール)
- 主な品種:
- ピノノワール、シャルドネ、ピノグリ、リースリング
- 年間平均降水量:
- 10~36インチ